コラムcolumn
2022年06月14日(火)
シナリオ制作会社の新人採用(3)
というわけでシナリオ制作会社における新人採用あれこれ第3回目になります。
前回、履歴書の書き方などについて書きましたが、
ここで、あえて言っておきたいことがひとつ。
シナリオ制作会社も普通の会社組織です!
いや、当り前なんですけど、本当にこれ大事です。
業務内容には原稿の執筆以外にも各種打ち合わせはもちろん、
日常の雑務なども含まれます。
コミュニケーション能力も大事です。むしろ一番大事かもしれません。
(これはまた別途書きます)
ですので、「原稿書く以外は出来ないけど~」的な方の採用は難しいです。
賞が取れないから、絵が描けないから、普通の仕事がしたくないから。
シナリオ制作会社に限りませんが、こういった消去法で
進路を選ぶのはやめておきましょう。
会社も貴方もお互いに不幸にしかなりません。
また先日の人材募集で書類審査を通った方と面接させて頂いたのですが、
意外に多いのが「ゲーム、もしくはゲームシナリオに興味や知識がない」方でした。
残念ながら余程のことがない限り、こういった方々はお断りしています。
小説を書いていました、漫画原作をしていました、という実績があったとしても、
基本的に我々の仕事のベースはゲームシナリオ制作になりますので、
ここに興味が無い方とは御一緒することは難しいのです。
それだけならまだ良いのですが、なかには「そのうち小説家になりたいです」
「アニメの脚本家になりたいです」という方も結構いらっしゃいます。
もちろん、弊社ではそういった仕事もしていますし、
素直に夢を語れるのは良いことだとは思いますが……
であれば、個人で賞を取るなり、どなたかに弟子入りするなりしてください。
もちろん将来的に色々やっていくなかで、自分の書きたいモノが見つかった、
仕事のジャンルを広げたい……ということならわかります。
しかし、最初から実績の踏み台にされても困ります。
会社としては長く御一緒出来る方でなければ、
仕事の仕方やテクニック、人脈を教える必要もありません。
途中にも書きましたが、あくまで会社であって、学校ではないですからね。
といったところで、次回はシナリオライターのコミュニケーション関連の
お話しをしたいと思います!
(日暮)